2025年3月 台湾出張 2日目
今回の台湾出張の目的は台湾最大級の工作機械見本市であるTIMTOS2025視察と当社が取り扱いを開始した台湾工作機械メーカー『TAKUMI』社訪問です。
下記、TIMTOSの概要です。
名称:TIMTOS (Taipei International Machine Tool Show)
開催時期:2年に1回、奇数年の3月に開催。
開催場所:台北/台湾
来場者数:30,058人(2025年)、45,307人(2023年)
特徴:台湾工作機械メーカーを中心にローカル色の強い展示会。


展示会は2会場に分かれており、まずは工具が展示されているTWTC(台北世界貿易センター)に行きました。
こちらは台北101の横にあり、ホテルからは地下鉄で3駅6分で着きました。

工具館からメイン会場の南港まではシャトルバスが出ており、片道30分程です。



こちらがメイン会場となり、こちらと同じ規模のビルが向かい合い、2つのビルそれぞれの1F/4Fの合計4フロアが展示会場となっております。


到着して会場内を回りだし、ある台湾メーカーの看板を目にし、古巣の米国会社が取り扱っていたなと思った瞬間、
まさかの光景を目にしました。
米国時代の同僚とお世話になったディーラーの社長がいる!!

この後はお2人と2日間一緒に展示会を回らせて頂きました。お2人は台湾メーカーに対して顔が広く、色々と紹介して頂けました。

今回の展示会で非常に興味を持ったメーカーが上記の『TOPWORK』です。
米国時代にお付き合いのあった円筒研削盤メーカー『PALMARY』のイザベルさんに会いに行ったところ、
昨年、同じ台湾の工具研削盤メーカー『TOPWORK』を買収し、現在はTOPWORKの営業責任者として出向しているとの事で、製品を説明してもらいました。
ドイツ・シュッテも採用している工具研削ソフトのフランス製NC『numroto』を採用するこだわりっぷりです。

PALMARYは日本で既に代理店がある為、取扱は出来ないですが、TOPWORKは日本での取扱業者がいない為、チャンスと考えております。

対話型で簡単にプログラム作成が可能で、幅広いユーザーへ刺さると考えております。
もちろん日本語対応です!!


今回のTIMTOSで目に付いた機械が上のタイプです。
一見普通の立形研削盤に見えますが、横軸の研削主軸もついており、立形+ロータリー研削盤となっております。
このタイプの機械を数社のメーカーが展示しており、トレンドを感じました。

台湾最大の工作機械メーカーグループでTTグループ(東台精機)もブース。


フロントカバーに機械の状況が表示される工夫がされており、ナイスアイデアだなと感じました。
さすが台湾のトップグループの機械です。
また、台湾では業界再編が進んでいるなと感じました。
TTグループ傘下には6社あり、その他にもメーカー間での合併によるグループ化が目立ちました。



全ての台湾メーカーの品質が素晴らしいとは思いませんが、上位メーカーの品質は素晴らしく、安いから良いではなく、
この品質でこの価格!?との認識に変えるべきだと強く感じました。
TIMTOS会場を歩いていると、台湾メーカーのあくなき探求心、商魂、チャレンジ精神がひしひしと感じられます。
彼らのハングリー精神が世界でマーケットシェアを伸ばしている最大の要因だと考えます。
我々も見習わなければと強く思います。